劇場版SPEC ~結~ 爻ノ篇を見てきた

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前編の感想はこっち→劇場版SPEC ~結~ 漸ノ篇を見てきた | syncroot.com

なんつーか「深夜枠だと面白かったのにゴールデンに来てつまらなくなったよね」のスケールの大きい版なイメージ。

ネタバレ警告:以下の文章には作品の内容について触れている箇所があります。まだ該当作品をご覧になっていないかたはご注意ください。

ポップコーン食いなっせ、たーんと食いなっせ

ファンとしてはSPECという作品に求めてる面白さってのがあると思うんだけど、今回はそれをほとんど味あわせてもらえなかったなぁ。と、個人的にはそう感じた。そういう意味ではまだ漸ノ篇のほうが数倍面白い。今回はSPECに「オチをつける」ことだけが目的であって映画館で満足させる気はサラサラ無く、考察のためにBD買ってね、過去作買ってね。ノベライズ買ってね。というまさに「アコギな商売」臭がぷんぷんとする。風呂敷を中途半端にたたんで「気になる?気になる?じゃぁみんなで風呂敷の畳み方考えてみてね」って感じ。

そういや前回の感想で

  • あんだけ引っ張った餃子ロボが世界の命運を分ける鍵となろうとは、この時は誰も気づかなかったのだった
  • ってなったらBD2枚買います。1枚はフリスビーして遊びます
って書いたら半分くらい当たってしまった感があったのでせめて1枚買ってフリスビーにしないとダメかもわからんね。

構図の整理

とりあえずまずは構図の整理でもしてみますか。低い理解力で受け取ったことなので間違ってたら勘弁な。

ガイア

オーガと並び称されるとかいう寝言はどこへ……青く美しい☆地球。

先人類

セカイとか大島優子とかプロフェッサーJとかの地球生まれの始祖スペックホルダー。退化した存在である人間はゴミ扱い。ガイアが俺にもっと輝けと囁いているとか言っちゃうメンズナックル系

人間

隕石経由のアミノ酸が先人類のDNAと融合して生まれた種。スペック能力は持っていない。セブンみたいに無駄に耐久度の高いハゲタコもいるがスペックではない模様。

チームスペックホルダー

TV版SPECで当麻が左手で呼び出せたスペックホルダー達。「ガイアの意思w」によって人間の中に生まれたスペックホルダー。後天的に能力が発現したもの?先人類側は「ガイアの試行錯誤」と判断している感じ。

サブアトラス会議

人間側の権力者による世界を裏で動かす会議。スペックホルダーをヒューマンリソースとして利用しながらも、基本的には脅威と判断してシンプルプラン(インフルエンザ)による年に数十人ペースの大虐殺を計画。

御前会議

世襲制による日本を裏で動かす会議。御前様とよばれる長は先人類の卑弥呼。先人類だけど人間側についているのは、「これがガイアの選択か……」とか言っちゃう北大路欣也系男子だから。

当麻紗綾

先人類がガイアの歴史をやり直すための重要な道具「ソロモンの鍵」。ソロモンの鍵は左手のスペックで死んだスペックホルダー達を冥界から呼び戻し、右手のスペック「腕(かいな)」でパラレルワールドのガイアへと次元転送を行う。

餃子ロボ

当麻のスペックで呼ばれたってことはスペックホルダーやったんやな。機械でもスペックが持てる。これは実は今回のループが今までのループと全く違うことを表している重要な鍵だったとしか考えられない。やはり2枚買ってフリスビーか……

結末を考える

上記を踏まえて結局のところ、最後は当麻が先人類たちの魂を一手に引き受けて死に自らもろとも冥界に封印。リセット直前のガイアはマルッとパラレルワールドのガイアと重ねて別の世界の地球へ。この世界は時間が巻き戻されている(ってナレーションで言ってたけど、瀬文が当麻を打ち殺したところで世界が創られて始まった。ってほうがしっくりくるけどな)。当麻は無間地獄に落ち、これまでの物語が当麻抜きの少し違った世界として描かれていき、最後に牢獄の瀬文が漂う当麻の腕を掴み当麻が握り返す。「瀬カイハヒトツデハナイ」の後、雑踏の中に消えていくハゲタコと餃子女。っていう感じで終わる。

っていう感じで終わるわけなんですが、ちょいちょい思ったりすることがあるので箇条書きでまとめてみます。

  1. 先人類のループに重要な「ソロモンの鍵」が、先人類側でなく人間側からの変異体である当麻に宿ったのが今回のループの大きなターニングポイントだと思う(餃子ロボは知らね)
  2. そしてループの結末が変化した最大の理由は確実に瀬文。彼が観測者として最後まで観測したことで「ラプラスの悪魔」は存在できなかった(不確定性原理)
  3. 少し違った世界において瀬文だけが大幅に違った世界となったのは、観察者である彼だけは前の世界からそのままの形で(傷がそのままだった)新しい世界に来た異質な存在だったから。
  4. ちなみに当麻は新しい世界の方では腕を吊った状態に戻っていたね。戻ったというか新しい世界の当麻は腕吊ってたね。ってことだけど。
  5. 雅ちゃんが終末っぽい世界にいたのはそういう世界も可能性としてあったってことかな。世界は意識が一定以上重なった部分が現れたもの。ということなら、野々村係長がいない雅ちゃんの世界の発現なのかもな
  6. 当麻の右手のスペックが並行世界同士を繋げる門となるスペックってことは、左手のスペックって実は死者を呼び寄せるスペックでなくて生と死の世界をつなげる門じゃなかろうか。
  7. そうすると、映画のラストで当麻が伸ばした腕を瀬文が掴んだのは、実は当麻がスペックを使ったんじゃないかな。
  8. つまり瀬文は当麻のいる無限地獄に召喚されて、彼女と2人で無間地獄を歩み続けている。ってことだな。
  9. 「お前、あれだな。すんげえ性格悪いし、相当ブスだし、全身ニンニクくせえし。そのわりには、お前と出会えてよかった。と、たまに、一瞬まれに思う。」だよ

うん。いいな。なんか泣ける結論に到達出来たし、映画良かった気がしてきたぞ。気がするだけでつまんなかったけどな

お約束の細かすぎる感想

  • 引き続きSPECファンじゃない奴は見るな
  • 本編前の予告集で堤つながりなTRICK ラストステージの予告が流れて何度目だトリック状態再び
  • 「いただきました」が無い。「命捨てます!」も無い。
  • フッケンウーロンチーは重要でもなんでもなかった。
  • 結局湯田だった。ひねりはなかった。
  • TV版からちょいちょい出ていた他の刑事ドラマの影。実はこれこそが並行世界の伏線だったんだ!説。
  • 劇場から出るとき周りの人たちが必死で「面白かったよね。よね」と確認しあっててワロタ。不安なんだねw。思い込もうとしてるんだねw。