ミュージカル「赤毛のアン」を観てきた

8月15日に札幌であった2万人の鼓動 TOURS ミュージカル「赤毛のアン」を見てきました。

ネタバレ警告:以下の文章には作品の内容について触れている箇所があります。まだ該当作品をご覧になっていないかたはご注意ください。

会場到着時点ですでに座席引き換えに長蛇の列が!最前列は朝5時並びだそうで、その熱意馬鹿じゃなかろうかおそれいります。

とりあえず適当にあらすじを書くと、「孤児院出身のアンが、本当は男の子が欲しかったはずの緑の屋根の家に住むマシュウとマリカの兄妹に何故か引き取られ、その後チート全開のキャラ性能を活かして、心の友が出来たり、イケメンエリートに想われたり、Sラン大に合格したりと、リア充ライフをエンジョイするサクセスストーリー」といったお話です。多分。

実は赤毛のアンの話自体を全く知らなかったので、最初のマシュウが駅まで迎えに行った時の、アンを見て「孤児院には男の子をよこしてくれと頼んだはずなのに?」となるシーンで、「もしかしてアンは男の娘?」と不埒な妄想をして、ちょっと楽しみにしてしまったのですが、そんなことは無かったぜ!でした。

で、どうも男の娘では無いらしいとわかったところで、「あー、じゃぁ、きっとこの後アンは”男の子が良かったのに、この役立たずめ!”とか理不尽にいじめられるんだな。」と小公女セーラ的なお話を頭に浮かべながら続きを見ていたら、またしてもそんなことは無かったぜ!状態。むしろ、道端で詩を朗読しただけで皆から絶賛されて街で噂になるレベルのチート性能を発揮。あっという間にみんなの仲間入りです。金持ちの同級生と桃園の誓いごっこまでして心の友になり、教師の最凶スペル「じゃぁ2人組み作って~」もなんなくデスペル可能な無双っぷりを見せ付けます。

しかーし!!そんなチートキャラのアンもついに失敗する時がやってきます。心の友を家に招いてパーティーした時に、いちご水と間違えてぶどう酒を飲ませてしまい心の友が泥酔。間の悪いことにその現場に心の友の母がやってきて泥酔した娘を発見。激怒した心の友の母に「今後はうちの娘と付き合うな!!」と怒られて仲を引き裂かれてしまうのです。
ちなみに、僕は、中学生の時に付き合っていた彼女の父親から同じようなセリフを言われたことがあります。その後いろいろあって別れました。この世に神様はいません。

まぁ、心の友とか言って、いっつもベタベタしてるのも鬱陶しくなったアンが、わざとぶどう酒を飲ませて、わざと心の友の母を呼んでおいて、まさに

計画通り!

みたいに見えたのは僕の心が汚れているからにきまってます。

そんな感じで、ケチの付き始めたアンの人生なわけですが、月日が流れてさらに決定的な出来事が起こります。心の友の妹が高熱の病にかかってしまい、何故かアンのところに助けを求めて心の友が転がり込んでくるのです。そこでアンは、きっとこれは喉頭炎とアバウトな診断をもとに、多分この薬で大丈夫と、適当な薬を飲ませます。

ははーん!勘のいいかたなら気付かれたでしょう。いちご水とぶどう酒の取り違えはここの伏線ですね。きっとここでもまたアンは取り違えをしてしまい、心の友の妹は亡くなってしまうのでしょう。心の友からは深い憎しみをぶつけられ、もちろんアンは村にもいられなくなり、不幸のどん底に突き落とされたアンの転落の人生がここからのテーマになるというわけですね。わかります。

遅れてやってきた医者が心の友の妹の容態を診てすぐにアンの方に向かって重々しい口調でしゃべり始めました。糾弾来たコレ!

とか思っていたら、なんと心の友の妹は完全に回復!それもこれも、アンの的確な処置のおかげだ!アンは奇跡を起こしたんだ!!などと、アンのチートっぷりも完全復活です。本日3度目の「そんなことは無かったぜ!」ありがとうございます。

その後は、心の友との仲も元通りとなり、Sランク大学に奨学金をゲットして合格したり、今までさんざんシカトしていたイケメンエリート(同じ大学に首席で合格)と仲良くなったりと、俺達のリア充ライフはこれからだ!(今まで応援ありがとう。モンゴメリ先生の次回作にご期待ください。)みたいな大団円で終了。

まとめると、まぁまぁ面白かったよ。ということで。

ここからは、お話以外の感想を。

アン役の島谷ひとみさん。歌上手でした。さすが!発声も聞き取りやすかったですし、演技も案外よかったです。ただ、最初の方の少女時代だけは、きっちりと「少女」を演じられているだけに見た目とのギャップが。しゃーないですが。

マリカ役の旺なつきさん。 明らかに周囲と2段くらいレベルが違う。1人だけずば抜けて上手い!何ぞコレ?と思って休憩中にパンフをみたら、宝塚歌劇団出身の方でした。ああやっぱりねー。

他に、各地方でオーディションしたらしい、グリーン・ゲーブルズというお子様達もがんばっていました。緊張がこっちまで伝わってくる子もいたけど、なかなかどうして皆様立派でした。

帰りにスポンサードしているエステーの商品をいただいたのですが、あんだけプッシュしてたんだから消臭力いれてくれたらよかったのに~。